水酸基末端チタン二量体構造の電子状態 [Published online in advanced , by J-STAGE]

[Advanced Published online Journal of Computer Chemistry, Japan, by J-STAGE]
<Title:> 水酸基末端チタン二量体構造の電子状態
<Author(s):> 大古 善久, 長嶋 雲兵
<Corresponding author E-Mill:> y-ohko(at)aist.go.jp
<Abstract:> 酸化チタン光触媒の表面反応を理論計算で考察する時に,従来から用いられている平面型チタン二量体モデルの電子状態を調べた.用いた計算方法はB3LYP/6-311Gで,末端を水酸基化した初期構造(Ti2O6H4)を最適化計算した.水酸基の初期の配向によって結果が異なり,非平面構造を取り易いことがわかった.また,HOMOとLUMOのエネルギー準位の比較から,光触媒反応の酸化力と還元力に水素の位置が重要であることがわかった.チタン二量体モデルのみでは電子状態の記述に無理があり,周辺構造を含めた新しい表面モデルの構築が必要であることが示唆された.
<Keywords:> TiO2 photocatalysis, Ti2O6H4, surface model, frequency, B3LYP/6-311G
<URL:> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jccj/advpub/0/advpub_2022-0032/_article/-char/ja/