Rh表面におけるNO-CO-O2反応の温度および圧力に対する依存性の理論的解析 [Published online in advanced , by J-STAGE]

[Advanced Published online Journal of Computer Chemistry, Japan, by J-STAGE]
<Title:> Rh表面におけるNO-CO-O2反応の温度および圧力に対する依存性の理論的解析
<Author(s):> 平井 貴裕, 大越 昌樹, 石川 敦之, 中井 浩巳
<Corresponding author E-Mill:> nakai(at)waseda.jp
<Abstract:> 三元触媒による自動車排ガス浄化反応において,NOxの還元反応の活性や選択性は反応条件に敏感なことが知られている.この反応は,低温あるいは高温条件下,または高O2分圧下で活性が低下する.本研究では,Rh(111)表面におけるNO-CO-O2モデル反応系に対して,密度汎関数理論に基づいて反応速度を解析した.特に,吸着子の表面被覆率を考慮することで,固気平衡に対する温度および圧力の依存性をあらわに取り込んだ.NO還元反応の転化率が温度に対して最大値をとること,温度の上昇に伴ってNO還元反応のメカニズムがN + NO再結合からN + N再結合に変化することを見出した.吸着子の表面被覆率に対する詳細な解析から,N原子の被覆率がNO還元反応の活性および選択性に支配的な因子であることを見出した.
<Keywords:> Three-way catalyst, Rh (rhodium), NO-CO-O??sub??2??/sub?? reaction, Kinetic analysis, Density functional theory
<URL:> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jccj/advpub/0/advpub_2018-0035/_article/-char/ja/

コアシェル型複合金属クラスターの安定性と電子状態:理論的アプローチ [Published online in advanced , by J-STAGE]

[Advanced Published online Journal of Computer Chemistry, Japan, by J-STAGE]
<Title:> コアシェル型複合金属クラスターの安定性と電子状態:理論的アプローチ
<Author(s):> 高木 望, 福田 良一, 江原 正博, 榊 茂好
<Corresponding author E-Mill:> takagi(at)esicb.kyoto-u.ac.jp
<Abstract:> 複数の金属元素からなる複合金属クラスターや微粒子は,貴金属減量触媒や卑金属触媒の候補として興味がもたれ,自動車排気ガス浄化触媒,燃料電池電極触媒などの実験分野で活発に研究がおこなわれている.新規な触媒の効率的な設計のためには,電子状態理論計算による複合金属クラスターの電子状態と安定構造, 分子吸着特性, 反応性の相関に対する知見が不可欠である.最近,銅とVIII族からXI族までの金属の複合クラスター(Cu32M6; M = Ru, Rh, Pd, Ag, Os, Ir, Pt, Au) ,および白金とVIII,IX族金属との複合クラスター(Pt42M13; M = Ru, Rh, Os, Ir)に関して統一的な電子状態理論研究がおこなわれ,シェルからコアへの電荷移動がコアシェル型構造の安定性を決める一つの重要な因子であることが報告された.本総説では,それらのコアシェル型構造の安定性と電子状態,安定性を支配する因子に関する議論をまとめて紹介する.
<Keywords:> Keywords Binary metal cluster, Core-shell structure, Density functional theory, Cupper cluster, Platinum cluster
<URL:> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jccj/advpub/0/advpub_2018-0043/_article/-char/ja/