[Published online Journal of Computer Chemistry, Japan Vol.17, 180-187, by J-STAGE]
<Title:> 可視光の衛星画像の海面の色相変化を用いた広域海洋汚染の調査方法の開発
<Author(s):> 神部 順子, 小原 裕二, 青山 智夫, 長嶋 雲兵
<Corresponding author E-Mill:> nagashima(at)j-focus.or.jp
<Abstract:> 可視光の衛星画像を新たな環境科学の研究資料及び教材とするための解析手法を開発した.環境の異変は特に微細な色相の変化に現れるので,色相とコントラストの強調法を新たに開発し, その手法を用いて2018年1月のタンカーSanchi号の沈没事故後のひまわり8号撮影の衛星写真を解析したところ,海中に投棄された凝縮物(Condensate)の影響は見いだせなかったが,重油と考えられる海面の黒色帯が存在することが分かった.また東シナ海の富栄養化が日本の排他的経済水域(Exclusive Economic Zone: EEZ)近くまで及んでいること,時にはその海水の一部が九州西岸に到達することが分かった.
<Keywords:> satellite image, sea hue, marine pollution, marine eutrophication, tanker accident
<URL:> https://www.jstage.jst.go.jp/article/jccj/17/4/17_2018-0014/_article/-char/ja/